弥来成真の世界

瞑想(Meditation)小説。世界の奥へと誘います。

モナ・リザ -表情の謎-

モナ・リザ -表情の謎-

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レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」の表情がなぜ謎めいて見えるのかについて、様々な仮説や解釈がされてきていますが、先日、美術評論家の中村英樹氏の見解を読んでうなってしまいました。
中村氏によると・・・
「モナ・リザの顔の右半分は右寄り上からの視点で見て描かれ、左半分は正面からの視点で見て描かれている。・・・その右半分と左半分は切れ目なく巧みに接合されていて、そのことはほとんど気づかれない。だだ、画面を見る目の動きが、顔の左右の境界である見えない垂直線を越えるとき、〈無意識的な意識の切り替わり〉が見る人の心中で起こり、それがモナ・リザの表情を謎めいたものにする。」
のだそうです。
なるほど・・・そうであるなら、20世紀の初頭にピカソやブラックが試行錯誤しながら辿り着いたキュビズムというスタイル(様々な視点から見える対象物の姿をひとまとまりに接
合させて描く手法)をダ・ヴィンチは16世紀初頭という遙か昔に、洗練された形で実現してしまっていた!ということになりますよね。。。
というより、ダ・ヴィンチのやったことは、キュビズム云々ということ、いや絵画という領域にとどまらず(中村先生もそのようにご指摘されているという風に理解していますが)、あらゆる芸術に普遍的に通じるものがあると思います。つまり、〈無意識的な意識の切り替わり〉というものが、芸術作品に接する私たちがが感じるその作品の「芸術性」というしかないものの本質を表しているのではないでしょうか。
ダ・ヴィンチすげぇーーーーー。そして中村先生ありがとうございました。

弥来成真 

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